2日目は和歌山駅から伊太祈曽駅へ向かいスタンプ押印、伊太祈曽駅からJR紀勢本線を経由して和歌山市駅を目指します。昨日とは逆ルートですが、3社2つの中間改札をまたぐため、乗り換え手続きが初見殺しになっています。
まず最初に、JR和歌山駅から和歌山電鐵伊太祈曽駅を目指します。JR和歌山駅西口からスタートです。
和歌山電鐵用の自動券売機があるので、紙の切符を購入します。残念ながら和歌山電鐵はICカードに対応していません。最初に「連絡きっぷ」というボタンを押せば、後は迷うことはないと思います。
切符を購入したら、西口中央改札の自動券売機に切符を通します。JRの改札ですが、和歌山電鐵の切符を投入しても問題ありません。自動改札機を通過したら、左へ曲がります。右の曲がると、和歌山電鐵のホームに辿り着けません。
改札内に掲示されている和歌山駅構内図。地下通路を通って9番線のりばを目指します。
1番線ホームにある地下通路への入口。たま駅長のアイコンを目印に進めばOKです。よく見ると、9番線ホームへ向かって猫の足跡が付けられているところが芸が細かいですね。
地下通路を進むと9番線のりばが見えてくるので、階段を上がります。階段の両壁にたま駅長のイラストが飾られています。
階段を上ったところ、9番線ホームの入口に和歌山電鐵の中間改札が設置されています。先ほど購入した紙の切符を駅員へ見せて、そのまま進めばOKです。
もし、和歌山駅で下車しなかった場合は、ここで乗り換え手続きが必要です。関西空港方面からJR阪和線かつICカードで和歌山駅まで来た場合、窓口の左に見える簡易リーダにICカードをタッチして、JRの退場処理を行います。そして、目の前の窓口で伊太祈曽駅までの切符を購入します。
1日目のように、和歌山市駅から紙の切符で和歌山駅まで来た場合、窓口の駅員に紙の切符を渡し、和歌山電鐵の切符を購入します。
待っている和歌山電鐵の車両にそのまま乗り込みましょう。ワンマン運転ですが、和歌山駅から乗車する場合は、整理券を取る必要はありません。ちなみに、このホームの先端に鉄道むすめの幟とポスターがあります。
伊太祈曽駅に到着しました。和歌山電鐵は全線単線なので、ここで上下線がすれ違います。列車から下車する際には、いちばん先頭の扉から降りるのですが、紙の切符を運転手の方に渡してから降ります。伊太祈曽駅は有人ですが、改札は設置されていません。
神前みーこのスタンプを押印したら和歌山駅へ引き返します。乗車するときは1両目の後方ドアから乗り込み、整理券を取ります。伊太祈曽駅で切符を買う必要はありません。降車時に運賃を現金で支払います。もし小銭が足りなければ、先頭にある両替機で両替しておきます。
和歌山駅へ帰ってきました。運賃の支払いは先ほどの中間改札で行うので、そのまま列車から降りれば大丈夫です。中間改札の駅員に現金と整理券を手渡します。このとき重要なのが清算済証という切符をもらうことです。このままJR和歌山駅で下車する場合と、南海和歌山市駅へ向かう場合は、この清算済証が必要です。
もしJR和歌山市駅で下車するときは、中央改札の自動券売機にこの清算済証を投入すれば、問題なく退場することができます。南海和歌山市駅へ向かう場合は、この清算済証を持ったまま、JR紀勢本線のホームへ向かいます。もし、JR阪和線かつICカードで関西空港方面を目指す場合は、清算済証をもらわずに簡易リーダでJRの入場処理を行います。
話を戻して、和歌山市駅へ向かいます。和歌山駅9番線ホームから8番線ホームへ移動し、そのままJR阪和線スカイブルーの列車に乗り込みます。
和歌山市駅に戻ってきました。この写真は中間改札をJR紀勢本線のホーム側から見た写真です。右に見える簡易リーダで南海電車の入場処理をしたくなりますが、これは罠です。先にJR紀勢本線の精算をしなければなりません。自動改札機の左を素通りして、2階の南海電車の改札を目指します。
自動改札機の左隣に乗り越し精算機があります。この精算機に清算済証を入れると、取扱できないと吐き出されます。これも罠です。まあ、南海の精算機なので無理と言えば無理ですね。
自動改札機の右に見える有人窓口へ行き、精算済証といっしょに「精算お願いします」と言い、運賃190円を支払います。このまま改札外へ出て、ICカードで入場し直せばミッション完了です。
おまけ。隣のホームに止まっていた「めでたいでんしゃ」。南海加太線の観光列車で、和歌山市駅-加太駅間でのみ運転されています。先頭車の窓には目玉があしらわれています。
そんなワケで、3社2つの中間改札をまたぐ乗り換えが恐ろしく煩雑。旅行者にわかるはずもなく、中間改札の前で右往左往する人が私以外にもいました。この不便さを解消しようという話は当然上がってくるワケで、すでに2017年7月からJR紀勢本線がICOCAに対応することが決定しています。
これで精算の煩わしさは多少解消されますが、乗り換え自体が減るワケではない。根本的な解決策として、南海電車が和歌山駅まで乗り入れる、または和歌山電鐵が和歌山市駅まで乗り入れる、という案が浮上しています。和歌山市駅の南海本線とJR紀勢本線の間には非電化の渡り線がすでにあり、大掛かりな工事は必要ありません。とは言え、和歌山市駅でスイッチバックが必要だとか、途中にすれ違い設備がないとか、設備に互換性がないだとか、課題は山積みなのですが。
これまで話が進まなかった背景にあるのは、和歌山駅と和歌山市駅の中央駅争いにあるそうな。そして、和歌山市駅の方は衰退傾向にあるのがポイント。乗り入れが実現すると、和歌山市駅はターミナル駅としての立場を失うので、南海電車は消極的になる。和歌山電鐵はすでに和歌山駅に接続しており、衰退傾向にある和歌山市駅まで乗り入れるメリットが薄い。
とは言え、和歌山市の人口は減りつつあり、和歌山県はターミナル機能を和歌山駅に集結してコンパクトシティを目指す構想をぶち上げたのが2014年。今後乗り入れ問題はどうなっていくのでしょうか。
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