今回はまだ乗ったことがなかった南海電車の特急サザンに初乗車いたしました。
まず最初に、南海特急サザンと競合するJR特急くろしおとの比較から。特急くろしおは和歌山-天王寺間44分で、乗車券860円+特急券970円+指定席券720円=2,550円。対する特急サザンは和歌山市-新今宮57分で、乗車券870円+指定席券510円=1,380円。価格差1,170円をどう捉えるかは、乗り継ぎ先次第でしょうか。
サザンに話題を戻して、南海和歌山市駅からスタートです。ずいぶんと大きく立派な駅舎ですが、なんと中身は空っぽ。構内でお土産も駅弁も買うことができず、ここまで衰退していたのかと驚いていたのですが。実は2015年から2020年にかけて駅舎の建て替えを進めており、2017年から解体を開始予定。ちょうどテナントを追い出したところだったようです。
サザンには2種類あります。新型の12000系と旧型の10000系があり、前者はサザンプレミアムという愛称が付けられています。どちらも料金が同じなので、どうせなら新型のサザンプレミアムを狙って乗ることにしましょう。なお、土日であればサザンプレミアムの運行時刻が決まっており、南海電車の公式サイトで時刻表が公開されています。
余談ですが、泉北高速鉄道の黄金特急こと泉北ライナーの車両は、サザンプレミアムと同じ12000系のマイナーチェンジ版となります。
指定席券は改札外の窓口か、ホーム上の自動券売機で購入できます。指定席料金は乗車区間によらず一律510円です。
ステンレスの胴体に青色とオレンジの南海カラー。側面にはサザンプレミアムの文字と、南海本線をデザインしたロゴマークが入っています。
これは4両目と5両目の連結部分。12000系の後ろに8000系が連結されています。サザンは前半4両が12000系の指定席、後半4両が8000系の自由席という編成になっています。12000系はリクライニング付きのクロスシート、8000系は通常のロングシートになっており、指定席券がなければ12000系の車両に立ち入ることはできません。
サザンプレミアムの座席。ヘッドレストの左右が大きく出っ張り、周囲の視線を遮るよう配慮されています。
サザンプレミアムは全座席にコンセント付き。コンセントは前座席の下部にあります。ニタマ駅長とよんたま駅長見習いを撮影しまくって電池を消費したスマホを充電するのに最適です。特急くろしおの普通席は最前部と最後部にしかコンセントがなく、ここはサザンプレミアムの強みと言えます。
サザンプレミアムの内装。デッキと客室は木目調の扉で仕切られており、客室の静粛性に一役買っています。荷棚にも木目調のパネルが取り付けられており、高級感を演出。ただし床は少し安っぽいかな。荷棚下部には南海伝統の読書灯もしっかり取り付けられています。大井川鐡道を走るズームカーと同じ意匠ですね。天井照明が縦一列でないのが惜しい。
内装の目玉はプラズマクラスター。写真中央の通気口みたいなヤツがそれです。仕切り扉にはプラズマクラスターのロゴと「空気除菌中」のステッカーが貼られています。鉄道車両では初めて搭載したのですが、効果のほどはよくわかりません。
おまけ。和歌山市駅構内に貼られている南海フェリーのポスター。ぱっと見では何のポスターなのかさっぱりわからない割り切りの良さは嫌いじゃないですよ。さすがにフェリーに乗る機会がないので、この2人にはなかなかお目にかかれません。
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