阪急西院駅の北改札・南改札の新設、および嵐電西院駅のホーム移設により、両駅が結節。2017年3月25日から供用が始まりました。漢字は同じですが、阪急が「にしいん」、嵐電が「さい」と読みます。
両駅結節を記念したヘッドマークとラッピングを施した嵐電の車両。本来の地名は「さい」ですが難読すぎるということで、当時の新京阪鉄道が西院駅を設置する際に、一般的な「にしいん」を採用したそうです。それが裏目に出て、現在ややこしいことになってしまったワケですが。なお西院の由来ですが、かつて西大路四条の交差点付近に淳和天皇の離宮があり、内裏から見て西にあったので「西の院」と呼ばれたからだそうです。
阪急西院駅北改札にあるバス案内図がもっとも見やすいというのもどうかと思いますが。東西方向に伸びる四条通りの真下を走るのが阪急、北から南東方向へ曲がっているのが嵐電の路線になります。今回新設されたのが、阪急西院駅の北改札・南改札と、北改札に隣接する嵐電西院駅の嵐山行きホームです。
四条通りと嵐電の交差点から南方向を見た図。ここに上下線のホームがありましたが、右手側にある嵐山行きホームはすでに閉鎖され、撤去工事が始まっています。四条大宮行きホームはそのまま残っていますが、入口のスロープが閉鎖され、代わりに植木鉢が置かれています。じゃあ、嵐電西院駅の入口はどこへ行ったのか???
新設された阪急西院駅の南改札口と共有するように、嵐電西院駅の四条大宮行き乗り場が移転していました。構内で左右に分かれており、右側の自動改札へ進むと地下にある阪急西院駅へたどり着きます。左側の通路を進むと、嵐電西院駅のホームに出ます。
こちらは新設された阪急西院駅の北改札口。嵐電西院駅の嵐山行きホームは北改札口と併設するよう移転されています。南改札口とは異なり両駅の入口は別になっていて、歩道から直接階段を使って嵐電西院駅のホームへ上がります。
四条通りと嵐電が交差する踏切を、北改札口から南改札口方向へ見た図。よく見ると遮断機がありません。電鐘式警報器が現存する踏切としても有名ですが、今回のホーム移設でも無事に生き残っていました。ちなみに、電車通過時には信号機で車を止めていました。
実際に見てみると、両駅間の乗り換えが非常に楽になったのがよくわかります。むしろ、なぜ最初からそうしていなかったのか?と疑問に思うぐらい。元々は阪急西院駅のホーム東側から地上へ出る連絡通路が用意されていたのですが、地元商店街の反対で使用中止になったとか。で、2013年に駅のバリアフリー化と合わせて、両駅を結節する計画が浮上したようです。推測ですが、連絡通路があると乗客が商店街を通らなくなる、とか言って反対したのでしょうか。不便で人が寄り付かなくなったら、元も子もないでしょうに。
0コメント