JR西日本 683系0番台 リニューアル車

金沢から大阪へ向かう特急「サンダーバード」の切符をとったところ、幸運なことに683系0番台に乗り合わすことができましたよ。683系のリニューアルは2015年秋ごろから2018年度末までかけて順次行われる予定であり、北陸新幹線の延伸に合わせたサービス向上が目的です。


詳細は公式サイトを見ていただくとして、リニューアルの内容をざっくり言うと、外観塗装の変更・車内設備とインテリアのリフレッシュといったところ。まず、比較用にリニューアル前の車両から見てみましょう。

これは2015年5月ごろ金沢駅で撮影したもの。上は681系しらさぎで、下が683系サンダーバードです。窓周りがグレーで、青いラインが細いのが特徴です。

これが683系0番台のリニューアル車です。窓周りが黒く、青いラインが太くなっているのが一目でわかります。先頭車には下部に青いラインを追加。黒がグッと締まって見えてカッコいいですね。また、サンダーバードのエムブレムは大きく変更。旧デザインでは楕円の中に描かれていた鳥が、新デザインでは鳥だけが大きく描かれています。鳥の下に引かれた3本線の銅色は、北陸新幹線の銅色を取り入れたものなんだそうです。

これは大阪方向の先頭車。こちらの先頭車も黒枠の下に青いラインが追加されています。やはり青と黒のコンストラクトが美しい。少なくとも外観に関しては、リニューアルは大成功だと思います。何度見てもカッコいいなあ。

次にグリーン車の内装を見ていきます。リニューアル前は白くてプラスチックぽくて安っぽい内装でしたが、リニューアル後はブラウンの木目調で落ち着いた雰囲気に。

座席は座り心地の良いものへと変更。車内に馴染むブラウン色で、グリップとアームレストは木製です。最大の特徴はヘッドレストの左右の出っ張りでしょうか。出っ張り自体は珍しくありませんが、ここまで大型なのは珍しい。椅子に深く腰を掛けると、左右の視界が遮られて埋没感が半端ありませんでした。

フットレストは見た目がチープですが、機能としては十分です。なお、床はカーペットになっていてフカフカです。

もう一つ珍しいのは、左側のインアームテーブル。右側はごく普通の折り畳み式のテーブルが入っているのですが、左側の肘掛けを開くと四角い物体が出てきます。

矢印の方向に蓋を開けてみると、写真のようにドリンクホルダーが出てきます。

オマケ。金沢駅に止まっていた観光列車「花嫁のれん」です。専用のホームがあり、ホームの入り口には暖簾がかけられているのが見えますね。専用ホームは非常に多くの乗客で賑わっていました。鉄道むすめ巡りのときに行程に組み込めないかなあ。

旅の楽しみと言えば駅弁ということで、今回の駅弁は金沢駅で購入した「利家御膳」です。籠を模した二段重ねの器に入った幕の内弁当で、NHK大河ドラマ「利家とまつ」にちなんで開発されたらしいです。

蓋を開けると、上段には利家御膳の説明書き、下段には前田利家に関する説明書きが入っています。

説明書きを外すと、上段には治部煮など郷土料理を盛りつけたおかずが、下段には御飯と団子が入っています。治部煮の入った駅弁はおそらく利家御膳だけでは?と言われています。


上段右下のブロックが治部煮になります。鶏肉に小麦粉をまぶしたもの(?)・椎茸・青菜・すだれ麸にあんかけ(?)をかけて、ワサビを添えたものといった感じ。これがまた美味しい。あんかけ(?)は出汁の効いた薄味で、関西風の上品な味わいが特に美味。北陸は京都と繋がりが強いのだなあと感じさせる味わいでした。おススメ。

あおいとICカードを巡る旅

鉄道むすめと交通系ICカードを巡る旅の記録。

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