Tsukica

場所:高槻市営バス JR高槻駅南案内所

手段:窓口担当者より購入

高槻市営バスが発行するハウスICカード。サービス開始は2018年10月1日。交通系ICカード全国相互利用サービスには対応していません。事業者コードは「TK」となっています。


名称は全国から応募された約600件の中から、高槻市交通部職員で構成する「市営バス専用ICカード愛称選定委員会」の審議を経て決定されました。名前の由来は明らかにされていませんが、たぶん「高槻市のICカード」という無難なネーミングなんだと思います。しかしながら、「~カ」で終わる3文字・名前のどこかに「IC」を織り込む、という交通系ICカードの伝統的な命名則に則った点が良いよね。


高槻市は新快速も停車する大都市なのに、今さらICカードを導入するの?と思いきや。高槻市営バスでは、2008年4月1日にICOCA/PiTaPaを導入し、2015年4月17日からは交通系ICカード全国相互利用サービスにも対応しています。つまり、高槻市営バスは関西エリアでよくあるPiTaPaとハウスICカードの並行導入という形を取ったことになります。


もっとも、Tsukicaの場合は廃止された磁気カードおよび紙製回数券の代替という導入目的が明確になっており、Tsukicaを使用すれば回数券相当の割引を得られます。他社カードでは割引を適用できないしね。敢えてハウスICカードを並行導入する背景に、回数券による割引文化が根強い関西ならではの事情が透けて見えるように思えます。

Tsukicaは4ヶ所ある高槻市営バス案内所(およびJR高槻駅構内の高槻市観光協会案内所)で購入することができます。もっともアクセスしやすいのは、新快速の停車駅であり、大阪からも京都からもアクセスしやすいJR高槻駅南案内所です。この写真はJR高槻駅を南側ペデストリアンデッキから写したものです。

JR高槻駅南案内所は、JR高槻駅の西隣にある「グリーンプラザ3号館」の1階にあります。この写真はグリーンプラザ3号館を南側ペデストリアンデッキから写したものですが、実際に案内所へ向かうときには、この写真を撮影した場所まで来ることはありません。

グリーンプラザ3号館へ行くためには、JR高槻駅南口から出て、すぐ右手側(西側)にある階段を1階へ下りていきます。

階段を降りたところにグリーンプラザ3号館の入り口が見えますが、ここから中へ入らず、建物左側の外壁に沿って進みます。

外側に面したバス案内所の入り口がすぐに見つかります。この写真だと小さくてわかりづらいですが「回数券」の文字の上から「Tsukica(ツキカ)」と書かれたコピー用紙がセロハンテープでバリバリ貼られています。


てゆーか、いつの間にTsukicaという名前に決まったの!?というのが私の第一声でした。いやだって、公式サイトでも「市営バス専用ICカード」としか書いてないし、公式サイトの券面見本にもTsukicaなんて書いてないし。後述しますが、どうやら名称はかなりギリギリに決まったようです。

中に入ると、緑色のチャージ機と係員が常駐するカウンターが3つあります。係員の方に「Tsukicaください」と伝えれば目標達成・・・ではありません。この写真の中央辺りに申込用紙が置いてあり、係員の方から用紙に記入してくれと指示されます。この申込用紙は、記名か無記名か、初回チャージする金額に丸を付けるようになっています。この用紙を係員の方に渡せば、今度こそTsukicaが手に入ります。

無記名でTsukica購入すると、このような紙ペラ1枚の注意書きを渡されます。ずいぶんと不親切に見えますが、実際に窓口で購入する際には、無記名では再発行できないなど、係員の方が親切に教えてくれます。私もICカードはいろいろ購入してきた方だと思いますが、無記名でも申込用紙に記入したのは初めての体験でした。

先ほどのチャージ機のアップ。真新しい緑色の金属ボディに、セロハンテープで貼り付けられたコピー用紙にTsukicaの文字が浮いています。本当にギリギリまで名称が決まらなかったんでしょうね。改めて調べてみると、名称の公募は6月1日から7月31日までの2ヶ月間行われていました。しかしTsukicaという名称が公表されたのは、サービス開始当日の10月1日だったようです。ギリギリまで粘ったワリに、決まったのはTsukicaという無難な名前。いったい何があったのか?


ちなみに、チャージ機の下部に見えるバスに顔が張り付いたキャラクターは、市営バスマスコットキャラクターで「たかつき ばすお」といいます。これも公募されたものの中から審議して決められています。これまたありがちというか、エラく無難なデザインです。

改めて券面をよく見てみると、Tsukicaのロゴは後から券面に印刷されたものだと気付きます。ロゴを後から印刷するって、本当にギリギリまで決まらなかったんでしょうね。私もICカードはいろいろ購入してきた方だと思いますが、ロゴを印刷するICカードなんて始めて見たわ。


なお、元からあるのは、緑色の背景模様、左下の高槻市交通部の文字、右上の市章だけです。右下の発行日、中央下の発行窓口(2となっているのは、私が2番の窓口で購入したからだと思う)は当然発行時に印刷。K-から始まる6桁の数字はシリアル番号のようです。

おまけ1。せっかく高槻市まで来たので、大阪難波まで足を伸ばして「なんばたん」のハロウィン名刺をゲットしましたよ。私がもらった名刺がラスト1枚でした。10月末までは何度も補充されるようですが。裏面の「お菓子をくれてもいたずらするで!」が面白い。なんばたんはチャイナ服の方がよく似合います。

おまけ2。せっかく高槻市まで来たので、京都まで足を伸ばして京都限定タリーズカードを購入しました。金色の背景が煌びやかで、全体も上品にまとまっていると思いますね。やっぱりデザインはスタバカードよりタリーズカードの方がオシャレかなあ。ちなみに、私はこのカードを「&TEA 京都タカシマヤ店」で購入しました。

あおいとICカードを巡る旅

鉄道むすめと交通系ICカードを巡る旅の記録。

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