場所:長崎バス ココウォークバスセンター
手段:窓口担当者より購入
長崎の10社局が発行するICカード。サービス開始は2002年1月21日。独自規格であり、交通系ICカード全国相互利用サービスにも対応していません。
名前の由来は不明ですが「長崎でスマートに乗車できるICカード」といったところでしょうか。珍しいことにデポジットはなく、初回購入時の3000円分をフルに使用することができます。もう1つ珍しいのは、運営会社が一括して長崎スマートカードを発行しているのではなく、10社局が同じデザインのカードを個別に発行していることです。なので、裏面の発行者名と事業者記号は個別の社局名になっています。
独自規格なのでシリアル番号の命名則は不明ですが、他社局のカードを眺めてわかったのは、先頭の「K」は10社局共通。中央のアルファベット2文字が事業者コードらしい。長崎県交通局がAB、長崎バスとさいかい交通がAC、西肥自動車がAD、島原鉄道がAE、佐世保市交通局がAF、長崎電気軌道がAQ。残り3社局はわかりません。
初代のデザインは、白地に長崎の風景やバスを鉛筆風に描いたものでした。2008年3月20日から長崎電気軌道でのサービスを開始したのに合わせて、バスしか描かれていないデザインはマズいと気を遣い2代目のデザインへ変更。2代目のデザインは3代目の色違いで、下地がオレンジ色になっています。3代目のデザインへ切り替わったのは、2015年5月頃らしい。
長崎スマートカードは各社局の営業所やバスセンターで販売されています。アクセスが良いのは、JR長崎駅前の県営バスターミナルか、茂里町のココウォークバスセンターでしょうか。私は見物がてら、ココウォークバスセンターまで足を伸ばしましたよ。
ココウォークは1階のバスセンターと合体したショッピングモールで、長崎電気軌道の茂里町電停すぐ、大きな観覧車が目印です。
バスセンター入口には植物が植えられており、内部は綺麗でピカピカです。
ピカピカでガラス張りの受付があるので、中に入って窓口で「スマートカードください」と声をかければ、すぐに発行してもらえます。
受付の外には自動券売機がありますが、ここはチャージのみです。長崎空港行きの切符も販売しています。
長崎スマートカードは独自規格だと前述しましたが、Suicaのサービス開始が2001年11月に対して、長崎スマートカードのサービス開始は2002年1月とほぼ同時期。Suica以前はデファクトスタンダードが確立されておらず、独自規格でサービスを開始したところが多かったようです。
そろそろ機材更新という時期に来て、長崎スマートカードは岐路に立たされています。みなさん御存知の通り、nimocaへ移行するかどうかで10社局が分裂状態に。その話はまたの機会へ譲るとして、新カードへの切り替えは2019年~2020年あたりなので、長崎スマートカードを入手するなら、2018年のうちが良いと思います。
おまけ。ココウォークの側にある踏切から見たJR長崎本線と工事中の長崎新幹線?の高架橋。
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