ひまわりバスカード

場所:北九州市交通局 折尾駅前案内所

手段:窓口担当者より購入

北九州市交通局が発行するハウスICカード。サービス開始は2001年9月20日。交通系ICカード全国相互利用サービスには対応しておらず、北九州市営バスで使用できるのは、このひまわりバスカードのみとなります。


名前の由来は不明ですが、おそらく北九州市の市花である「ヒマワリ」にちなんだものと思われます。頭に花の咲いたキャラは「キタッピー」という北九州市交通局のイメージキャラクターです。


Suicaのサービス開始が2001年11月18日なので、ひまわりバスカードの方がなんと2か月早い。なお、日本で最初に導入された交通系ICカードは、ユーバスカードの1997年10月1日。2番目はスカイレールパスの1998年8月28日。ひまわりバスカードはそれらに続く3番目となります。


しかし、ユーバスカードは2006年に廃止。スカイレールパスも現存するものの、2013年1月14日にシステムを刷新。まったく話題に上がりませんが、2017年時点まで稼働し続けているという意味では、このひまわりバスカードが最古ということになります。もっとも、先進しすぎてサイバネ規格に準拠できず、相互利用は絶望的という欠点を抱えることになりましたが。


ひまわりバスカードには4種類のデザインが存在します。一般人が購入できるのは、緑色の回数乗車券、赤色の一日乗車券の2種。あと2種は定期乗車券とふれあい定期ですが、券面デザインは北九州市交通局の公式サイトで確認することができます。ちなみに、現在のデザインは2代目になるようです。


ひまわりバスカードを購入できる場所は6ヶ所しかありません。このうち休日も開いている場所は、二島案内所と折尾駅前案内所の2ヶ所しかないという鬼のような仕打ち。二島案内所の最寄り駅はJR筑豊本線の二島駅となり、博多・小倉のどちら側から向かっても折尾駅を通過します。なので、購入場所は折尾駅前案内所の一択ということになります。


どうしても二島案内所で購入したい場合は、小倉駅から若松駅まで路線バスで移動し、若松駅から二島駅までJR筑豊本線で移動する方法があります。リニューアルされた若松駅や819系DENCHAを見たいなら、こちらのルートもありですね。

では、折尾駅前案内所のご紹介をいたしましょう。小倉または博多からJR鹿児島本線に乗車し、折尾駅で下車します。折尾駅には北口・東口・西口・鷹見口の4つの改札口がありますが、折尾駅前案内所に最寄りの改札口は東口になります。東口は仮駅舎になっているみたいですね。

東口の真正面には「オリオンプラザ」というレンガ模様のタイルが張り詰められた建物があります。この1階に折尾駅前案内所があります。

これがオリオンプラザ1階の入口になります。ドア横の掲示板に「市営バス折尾駅前案内所」と書かれた緑色の案内が目印になります。案内を信じてドアの中へ入ります。

ドアから中へ入った真正面の柱に、また緑色の案内が貼ってあります。案内に従って左折します。見ての通り、古びたシャッターが廃墟っぽい雰囲気を醸し出しており、中へ入るのにはちょっと躊躇してしまいます。案内がなければ怖いというか、怖いから案内が貼ってあるのか。

左折してすぐのところに、折尾駅前案内所があります。張り紙が貼りまくってあり、ここだけやたら賑やかです。


窓口の中に担当者の方が常駐しているので、「ひまわりバスカードの回数乗車券と一日乗車券を1枚ずつください」と言えば、無事に発券してもらうことができます。なお、公式サイトで案内されている金額はデポジット500円を含まないのでご注意を。

おまけ。折尾駅4番線ホームから3番線ホームを見た図。古びたシャッターだらけのオリオンプラザと打って変わって、こちらは現代風のガラス張りデザインでピカピカです。これは折尾駅周辺の連続立体交差事業を行っているためで、JR鹿児島本線用の3~5番線ホームは2017年1月2日から高架ホームへ切り替わりました。

これは5番線ホームから北側を見た図。建設中の高架橋が見えます。そもそも、折尾駅はJR鹿児島本線とJR筑豊本線が垂直に交わる日本初の立体交差駅だったのですが、周囲が東西南北に分断されて踏切が多く、また短絡線ホームが離れていて乗り換えが不便といった問題を抱えていました。


そこで、3線とも高架化するのに合わせて、JR筑豊本線および短絡線のルートを変更、折尾駅近辺でJR鹿児島本線と平行するよう線路を付け替えることで、乗り換えの利便性を向上させるのが狙いなんだそうです。立体交差事業の完了は2019年を予定しているので、完成したらまた訪れてみたいですね。

あおいとICカードを巡る旅

鉄道むすめと交通系ICカードを巡る旅の記録。

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